ロベール・グロフィエ

●ドメーヌ・ロベール・グロフィエ(Domaine Robert Groffier )●


シャンボール・ミュジニー・レザムルーズ。

なんと優しく、耳にくすぐったい名前の響きレザムルーズ=恋人たち。このワインの味わいと、この名前。「まさに名は体をあらわすと言えますね」と、ロベール・グロフィエ氏。

レザムルーズ最大の所有者であるグロフィエの急斜面の畑に立つと、眼下にヴージョの湧き水でできた池、その向こうに小さなヴージョの村の家並み、右手にクロ・ド・ヴージョの城、そして遥か地平線まで続く緑の大地を一望することができる。

コート・ド・ニュイ随一の絶景と言っていい。

斜面の途中に平らになっている場所がある。

「60年前まではここから下にはブドウが植えられておらず、季節の花が咲き乱れる自然の花園でした。昔は村の恋人たちは、この場所で、この素晴らしい風景を眺めながら、肩を寄せ合ったのでしょう。そこで花園の上にある畑がこの名で呼ばれてきたのだ」と祖父は話していました。

ブルゴーニュの畑の中で、生産者の誰しもが実質的に特級だと考える一級畑として名高いのが、レザムルーズだ。

実際世の中の消費者もそう考えており、価格も特級なみだ。

「昔からこの畑の力は知られていました。AOC発足の時にグラン・クリュを申請することもできたかも知れません。しかし当時はグラン・クリュになると収穫量が減らされることを危惧したのではないでしょうか。ただ祖父の時代には瓶詰めする人が少なく、消費者にこの名前は知られていませんでした」。

(『ワイナート』9号より)

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