ミュニュレ・ジブール/ジョルジュ・ミュニュレ

Domaines MUGNERET-GIBOURG & Gerrges MUGNERET /
ドメーヌ ミュニュレ=ジブール&ジョルジュ・ミュニュレ

『Mugneret(ミュニュレ)』の名前はコート・ド・ニュイ、とりわけヴォーヌ・ロマネに何世代も見られる名前です。

ドメーヌは、ジャンヌ・ジブールとその夫アンドレ・ジブールの二人で1933年に設立されました。

ジョルジュ=ミュニュレは彼らの一人息子です。

彼は医学の道を選び、ディジョンの薬剤師として働く一方、実家のワイン造りも並行して手伝い、拡大した区画には自らの名前を冠してリリースしました。

ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニュレはこうして設立されたのです。

1958年には妻ジャクリーンと共にアルジェリアでも働きました。

そして二人の娘、長女マリー=クリスティーヌと次女マリー=アンドレに恵まれました。

1988年、長い闘病生活の果てに59歳の若さでジョルジュ氏は急逝してしまいました。

ジャクリーン夫人は勇敢にも、当時父と同じ薬剤師をしていた長女、マリー=クリスティーヌをドメーヌの後継ぎに任命したのです。


現在、ドメーヌはジョルジュ氏の妻ジャクリーンと二人の娘、マリー=クリスティーヌとマリー=アンドレによって運営されています。

●栽培
全ての畑は折半耕作の畑となりますが、彼女たちは畑に頻繁に足を運び、畑の所有者と何度も何度も話し合いをします。

そのため畑の所有者は葡萄栽培の総監督を彼女たちに任せています。

ドメーヌの葡萄は生物学者であるフローレンス・ピションの指揮の元、ヴォーヌ・ロマネのワイン生産者であるジャン=フランソワーズ・ガンドレイ、そしてワイン造りを経験で学ぶ歴史学者のフローラン・ロンプルを加えたチームにより栽培されています。

彼らは一年のほとんどの時間を葡萄栽培に費やしています。

折半耕作を行う畑は、ミュニュレ・ジブール同様に畑仕事に熱心なドメーヌ・ジェラール・ミュニュレ、ファブリス・ビゴの畑を賃貸しています。

栽培の指揮はミュニュレ・ジブールのチームです。

畑を丹念に耕すことで葡萄の根を地中深くに導き活性化させることでテロワールの個性を最大限に引き出すのです。

また、グリーンハーヴェストを行い、収穫量を厳しく制限することで、収穫前の夏に葡萄の凝縮度を高めるのです。


●醸造
4~5日間、低温マセラシオンを施した後、10日間ほどアルコール発酵を行います。

これらの発酵過程は年によって異なりますが、15~20日間に渡って行われます。

空圧式プレスでやさしくフリーランジュースを取りだした後、約18ヵ月間、オーク樽で熟成させます。

熟成の段階で一度、樽から別の樽へと移し替えます。

熟成後に各アペラシオン毎にブレンドします。濾過、清澄は行いません。


●哲学
マリー=クリスティーヌとマリー=アンドレが目指すワイン。

それは優しくて伝統的なワインです。

葡萄の果実の新鮮さ、繊細さを損なわず、各アペラシオンの個性を完璧に表現したいと考えています。

ピノ・ノワールとテロワールの関係は、ブルゴーニュワインの豊かさと多様性そのものなのです。

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